## What — コメントの実体はデーモンが握っている
AI にコードを書かせる時代の困りごとは「差分が大きくて、どこに何を指摘したか AI に伝えづらい」こと。
これまでは PR を立てて GitHub 上でコメント → AI に読ませる、という遠回りが必要だった。
`hunk` は差分ビューアの中で**行にインラインコメントを残せて、そのコメントを CLI から読み出せる**。
つまり PR を立てずに、ターミナル2枚だけで「人間が指摘 → AI が直して返信」の往復が回る。
push 前の下ごしらえ・ペアレビューが一気に速くなる。
構成要素は3つ。
- **TUI(差分ビューア)**: 人間が差分を眺め、`c` キーで行コメントを残す画面
- **ローカルデーモン**: 起動中の TUI セッションを束ねる loopback サーバー(`127.0.0.1`)
- **`hunk session` CLI**: デーモン越しに、開いている TUI のコメントを読み書きする窓口
ポイントは **コメントの実体はデーモン(=起動中のセッション)が握っている**こと。
ファイルにも `.git` にも保存されない。TUI が起動している間だけ、CLI からコメントを読める。
```text
ターミナルA: hunk diff ──登録──▶ ローカルデーモン ◀──問い合わせ── ターミナルB: hunk session ...(Claude)
(人間がcでコメント) (127.0.0.1) (コメントを読んで修正・返信)
```
> [!warning] 最大の制約:TUI を閉じるとコメントは消える
> コメントは永続化されない。「コメントして閉じて、後で AI に読ませる」はできない。
> **人間の TUI と Claude の CLI を、同時に開きっぱなしにする**のが前提。
位置づけ:GitHub の PR レビュー([[GitHub Flowというチーム開発の流儀]])の**push 前ローカル版**。リモート連携なしで完結するのが差分。
## How — ターミナル2枚で回す
導入は `brew install hunk`。Claude Code 側は `hunk-review` スキルを配置済みなので、「hunk のコメントを読んで」と頼めば自動で使われる。
**1. 人間:差分を開く(ターミナルA)**
```bash
cd <リポジトリ>
hunk diff # 作業ツリーの差分をレビューUIで開く
hunk show HEAD~1 # 特定コミットをレビューする場合
```
UI 上で気になる行にカーソルを合わせ、**`c` キー**でコメントを残す。
この画面は開いたままにしておく(閉じるとコメントが消える)。
**2. AI:読んで直して返す(ターミナルB / Claude Code)**
Claude に「hunk のコメントを読んで直して」と頼むだけ。裏で走る `hunk session` の各コマンドと返信・差し替え・つまずきどころは [[hunk sessionコマンドの使い方とつまずき]] へ。
## 関連
- [[開発環境]]
- [[AIと働く]]
- [[hunk sessionコマンドの使い方とつまずき]] — コマンドと罠
- [[GitHub Flowというチーム開発の流儀]] — リモートに出してからのレビューの流れ