# 4.1 とにかく短く、簡潔に
**中心主張**: 「1つのことを1つの文で説明する」一文一義を徹底し、長い修飾語句は別の文に独立させることで、読み手が1つずつ順番に理解しながら読み進められるわかりやすい文章になる。
**論の展開**:
- 「1つのことを1つの文で説明する」ことを一文一義といい、文章に関する書籍の多くが一文一義で書くことを推奨している
- 一文一義で書かれていると、読み手は1つの文で1つの事柄を読み取れるため理解が簡単になる。ちゃんと理解したうえで次の文に進むことができ、1つずつ順番に理解しながら読み進められるのでわかりやすい
- 「盛りだくさん文」(複数の事柄を1つの文に詰め込んだ文)は、次から次へと新しい事柄が出てくるため、一度読んだだけでは内容を理解できない
- 一文一義で書くコツ(図4.1.1): 伝えたい事柄を箇条書きに整理する→1つの箇条書きに1つのことだけを書くようにする→説明の順番を考え箇条書きを並べ替える→声に出して読み、順番がわかりやすいか確認する→1つの箇条書きを1つの文にする→必要があれば適切な接続詞を挿入し文同士の関係をわかりやすくする→1文が50字以上になるときは盛りだくさん文になっていないかをチェックする
- 修飾語句を文中に追加すると、より詳しい情報を読み手に伝えられる(例:「新商品が発売される」に「A社の」「7月に」を追加し「A社の新商品が7月に発売される」とすると「どこの」「いつ」がわかる)。ただし修飾語句の長さには注意が必要で、長い修飾語句を入れると文が長くなるだけでなく文の構造も複雑になる
- 長い修飾語句が主語の前に置かれると文の構造が複雑になり読み取りにくくなる(例:「6カ月間連続でオプションサービスを利用した場合に自動的に得ることができるプラチナポイントは、通常ポイントと同じようにサービス使用料金として利用できます」— 長い修飾語句が主語「プラチナポイント」を修飾している)
- 対処法は、長い修飾語句を文の外に出して別の文にすること(例:「6カ月間連続でオプションサービスを利用すると、プラチナポイントを自動的に得ることができます。プラチナポイントは、通常ポイントと同じようにサービス使用料金として利用できます」)。これにより1つの文で1つのことを説明する一文一義になる
**実践指針**:
- 文章を書くときは、伝えたい事柄を先に箇条書きで洗い出し、1箇条書き=1事柄になっているか確認してから文にせよ
- 1文が50字以上になったら、盛りだくさん文になっていないか(複数の事柄が混入していないか)を必ずチェックせよ
- 主語の前に長い修飾語句が付く構造の文を見つけたら、その修飾語句を独立した別の文に分割せよ
- 箇条書きを文にする際、文同士の関係をわかりやすくするために必要に応じて適切な接続詞を挿入せよ
**根拠となる研究・事例**:
- 例 → 会員登録メッセージの修正(文例4.1.1→4.1.2)。①登録完了→メールアドレス表示②招待メール自動配信③届かない場合の確認事項という複数事柄を1文に詰め込んだBEFOREを、事柄ごとに文を分け、確認事項は箇条書きにしたAFTERへ修正
- 例 → 「プラチナポイント」の説明文(文例4.1.3→4.1.4)で、長い修飾語句を独立させて一文一義に修正する過程を図解
**キーワード**:
- 一文一義: 1つの文で1つの事柄だけを説明する原則
- 盛りだくさん文: 複数の事柄を1つの文に詰め込んだわかりにくい文
- 長い修飾語句: 主語の前に置かれると文の構造を複雑にする要素。別の文に独立させて対処する