# GIVE & TAKE 用語集 ## 基本タイプ - **ギバー(与える人)**: 見返りを期待せず、相手が何を求めているかに注意を払って先に与える人。職場ではめったにいない(自己申告で8%)。→ PART 1 - **テイカー(受けとる人)**: 常に与えるより多くを受けとろうとする人。自分の利益を優先し自己防衛的。→ PART 1 - **マッチャー(バランスをとる人)**: ギブとテイクを五分五分に保つ人。職場で最多。公平性を信奉し、テイカーを罰しギバーに報いる。→ PART 1 - **自己犠牲型ギバー**: 他者利益への関心だけが高いギバー。「病的な利他主義」(オークレイ)。燃え尽きて最下段へ。→ PART 6 - **他者志向のギバー**: 他者利益と自己利益の両方への関心が高いギバー。成功するのはこちら。→ PART 6 ## 原則・法則 - **ギブ&ギブン**: まず与え、結果としてあとから返ってくる(監訳者・楠木建の整理)。→ PART 1 - **ゼロサム/パイを大きくする**: テイカーは決まったパイの取り分を争い、ギバーはパイ総額を増やす。→ PART 1・3 - **恩送り(pay it forward)**: 受けた恩を別の誰かに送る連鎖。与える行為は3段階先まで感染する。→ PART 2続・8 - **100時間ルール**: 年間100〜800時間(週2時間〜)の与える活動で幸福度が最大化。100未満は効果なし。→ PART 6 - **成功の再定義**: 個人の業績+他人への貢献度で成功を測る。→ PART 9 ## 人脈 - **弱いつながり(弱い紐帯)**: 親密でない知人。異なるネットワークへの「橋渡し」となり新情報をもたらす(グラノヴェッター)。→ PART 2続 - **休眠状態のつながり**: 3年以上音信不通の元知人。信頼が残ったまま新情報を持つ最強の情報源。→ PART 2続 - **五分間の親切**: 誰に対しても5分でできる親切を惜しまないこと(アダム・リフキン)。→ PART 2続 - **レック(lek)**: テイカーが残す自己顕示の痕跡(大判の自己写真、一人称単数の多用、極端な報酬格差)。→ PART 2 ## チーム・育成 - **特定人物固有信用(idiosyncrasy credit)**: 与えることで積み立てられる信用。規範から外れる提案の許可証になる(ホランダー)。→ PART 3 - **責任のバイアス**: 自分の貢献を過大評価する傾向。原因は情報量の差。対策は他人の貢献に先に注目。→ PART 3 - **心理的安心感**: リスクを冒しても罰せられない環境(エドモンドソン)。ギバーがつくる。→ PART 3 - **視点のズレ**: 自分がその状態にないと他人の苦痛を過小評価する現象。→ PART 3 - **ブルーマー/自己成就予言**: 期待をかけられた人が実際に才能を開花させる(ピグマリオン実験)。→ PART 4 - **グリット(根性)**: 長期目標への粘り強さ。知力より業績を予測(ダックワース)。→ PART 4 - **立場固定(サンクコスト効果)**: 失敗した投資への固執。最大要因はエゴの防御。→ PART 4 ## 影響力・交渉 - **ゆるいコミュニケーション(パワーレス・コミュニケーション)**: 質問・弱さの開示・控えめな話し方・アドバイスを求めることで影響を与える方法。→ PART 5 - **優位と信望**: 影響の2経路。優位(dominance)はゼロサム、信望(prestige)は無限。→ PART 5 - **プラットフォール効果**: 有能と認められた人がヘマをすると好感度が上がる。実績がないと逆効果。→ PART 5 - **アドバイス・シーキング**: 助言を求めて味方につける手法。下心がバレると失敗。→ PART 5 - **共感 vs 視点取得**: 感情の共有(共感)は自己犠牲を招く。相手の考え・利害の分析(視点取得)が交渉のカギ。→ PART 7続 - **寛大なしっぺ返し**: テイカー相手に3回に2回は張り合い、1回は協力する戦略。→ PART 7続 - **代理人マインド**: 他人の代理人として交渉することで自己主張のブレーキを外す方法。→ PART 7続 - **関係説明(relational account)**: 「他の誰かへの責任」を理由に断る話法。→ PART 7続 ## 燃え尽き・組織 - **バーンアウト**: 原因は与えすぎではなく「与えた影響を実感できないこと」。→ PART 6 - **ヘルパーズ・ハイ**: 自分で選んだ相手に与えると脳の報酬中枢が活性化する現象。→ PART 6 - **テンド・アンド・ビフレンド反応**: ストレス下で保護し合うグループをつくる反応。闘争・逃走の対極。→ PART 6 - **助け合いの輪(Reciprocity Ring)**: 全員が願い事を1つ出し、他の全員がリソースで応じる形式。頼む側のハードルを下げる。→ PART 8 - **同化と異化/特異なアイデンティティ**: 珍しい共通点ほど絆が強くなる。所属欲求と際立ち欲求を同時に満たす。→ PART 8 - **贈与経済**: 無償の提供で回るコミュニティ(フリーサイクル)。→ PART 8