# 第9章 自分を育てるセルフ働き方改革④ 最強の自己啓発“読書”に投資しまくれ!
> **注記**: この章は part4 の最終ページ(p50、節「自己啓発費をケチったら終わり」の途中)で切れており、**(part5に続く)**。part4 に含まれるのは冒頭の4節(「自己啓発をバカにしてはいけない理由」「投資をせずにリターンを得られるわけがない」「この世で最もリターンが大きい投資先は『自分自身』」「自己啓発費をケチったら終わり」)まで。
**中心主張**: 会社が用意できるのはOJTとOff-JTまでで、そこから先の伸びは完全に個人の自己啓発に依存する。この世で最もリターンが大きい投資先は「自分自身」であり、投資信託の年率3%とは比較にならない年率10〜20%の運用が、しかも自分の行動で制御可能な形で実現できる。時間とお金を惜しまず自分に投資せよ。
## 実践指針
- 「意識高いですね(笑)」と揶揄されても自己啓発を続ける。一流の職業人や第一人者は例外なく勉強家で努力家であり、自己啓発をバカにする成功者はいない。
- 成果がすぐ出なくても正しいプロセスを続ける。結果(出力)は必ずプロセス(入力)から生まれる。長く水中でもがく人も、水面に出ればロケットのように垂直上昇する。
- 貯金・投資信託より先に自分に投資する。特に若いうちは、複利が効く期間が長いぶん有利。
- 自己啓発費の目安は**手取り給与の5分の1(20%)**。手取り20万円なら4万円、30万円なら6万円。「独身か既婚か、子どもがいるか」は、あなたに値付けをする市場には関係ない。「では、どうするか?」と考える。
- 読むだけで終わらせず、note などでアウトプットし、実践に活かす。
- 投資先が「怪しい情報商材」でなく、生活が持続可能な範囲であれば、若いうちは限界まで使ってよい。
## 根拠となる考え方・事例
- 経営者の立場から見ると、スタッフの能力を向上させる方法は **OJT(職場内訓練)・Off-JT(集合研修)・自己啓発の3つしかない**。前2つは会社が環境を用意できるが、自己啓発は完全に個人の裁量と努力に依存する。
- 著者の実感として「年間100冊の本を読み、note などでアウトプットし、実践に活かしているスタッフで成長しなかった人間は1人もいない」。
- 「ローリスク・ハイリターン」という虫のいい話は存在せず、あったらほぼ確実に怪しい話。リターンの大きさは投下した投資量に比例する。投資の原資は**時間とお金**。時間は全員平等だがお金は不平等で、その前提の中で他人もみな資産を増やそうとしている。ビジネスの勝敗は**相対的なスキル資産の差**で決まるため、意識的・計画的に行動しないと資産は減る一方。
- スキルは「資産」であり、来年も再来年も使える。ただし使っているだけでは目減りするので継続投資が必要。
- **貯金 vs 自己啓発の10年シミュレーション**: 毎月3万円を10年貯金すると360万円(ゼロ金利ならそのまま)、年3%の投資信託で運用しても419.2万円で儲けは59.2万円。一方、毎月3万円分の本を読み仕事に活かして年3%昇給すると(年収400万円スタート、他の昇給なしの前提)、1年目412万円→3年目437万円→5年目464万円→7年目492万円→10年目538万円。10年間の昇給分の合算は**724万円**。360万円を投じて724万円のリターン(投資収益率2倍)。
- ここでの最重要論点は2つ。①得たリターンは「お金」だけでなく、そのお金を生み出す**知識と職務遂行能力という「資産」**を形成している点(貯めたお金は単なる「貯金」)。②知識や職務遂行能力にも**複利**が効く点。前年比の上がり幅が年々増えていく(12万→13万→14万→15万→16万)のがその証拠。自己啓発を始めるのに遅すぎることはないが、複利が効くから若いうちが有利と言われる。
- 著者のイメージはもっと強気で「年50万円を自己啓発に投資し、年50万円以上の昇給をさせる」スピード感。2000万円の貯金を目指すのではなく、生涯所得を1億円以上上げるイメージ。別の記述では、20代から月5万円(年60万円)を50代まで40年続けて総額2400万円を投資し、生涯所得を1.5倍(3億円→4.5億円)にするプラン(投資リターン6倍)。
- 投資信託は比較的安全なもので年率3%程度、しかも自分ではコントロールできない環境要因で上下動する。一方、自分自身という投資先は年率10%や20%も不可能ではなく、その運用効果はほぼ自分の行動で決まる。
- 会社員の生涯所得は1993年の3.24億円をピークに下がり続け、2017年時点で男性2.89億円、女性2.46億円と推計される。24年で3000〜4000万円減っており、このダウントレンドは今後も続く可能性が高い。国や金融機関はNISAの推進に躍起だが、それだけで人生や老後を十分にするのは難しい。
## キーワード
- **OJT / Off-JT / 自己啓発**: 能力向上の3手段。前2つは会社が用意でき、3つ目だけが個人依存。だからここで差がつく。
- **スキル資産**: スキルを「資産」として捉える見方。継続的に使えるが投資しないと目減りする。ビジネスの勝敗は相対的なスキル資産の差で決まる。
- **知識・職務遂行能力の複利**: 新たに加わった知識やそれに関連する経験に利子がつき、その利子にまた利子がつくこと。自己啓発を若いうちに始めるべき理由。
- **手取り給与の5分の1(20%)**: 自己啓発費の目安として著者が提示する尺度。
- **「自分という木」に水をあげる**: 投資の比喩。水も太陽も除草もなしに自然に育つ木はない。
- **この世で最もリターンが大きい投資先は「自分自身」**: 本章の中核命題。自分の人生の豊かさや安心は自分で何とかするしかない。
## 未収録範囲
節「自己啓発費をケチったら終わり」は part4 の最終ページで途中終了。**(part5に続く)**