<!-- pages: part1 1-11 -->
# 前付(書誌・新版について・目次・登場人物紹介)
## 書誌情報
- 書名: 新版 自分の小さな「箱」から脱出する方法
- 副題: 人間関係を変えれば結果はついてくる
- 著者: アービンジャー・インスティチュート(The Arbinger Institute)
- 訳者: 冨永星
- 出版社: 大和書房
- 原著: *Leadership and Self-Deception, Fourth Edition — The Secret to Transforming Relationships and Unleashing Results*
- 原著権利表記: Copyright ©2000, 2010, 2018, and 2024 by Arbinger Properties, LLC
- 原著初版発行: Berrett-Koehler Publishers, Inc.(Oakland, CA, USA)/日本語版権は Tuttle-Mori Agency 経由
- 表紙デザイン: 吉田考宏
- 本文は縦書き(電子書籍版)
## 中心主張
原書初版(2000年)から四半世紀のあいだに社会が変わったため、第4版では物語の設定そのものを刷新した。人物構成を男女に開き、家庭の状況も多様にしたうえで、主題にも新たな角度から光を当てている。旧版の読者にとっては馴染みがありつつ目新しく、初読者にとっては職場や家庭で現在直面している問題を解決する助けになることを、原著者は意図している。
## 論の展開(訳者「新版について」より)
- 原書初版は2000年刊行のロングセラー。初版では既婚男性が主人公で妻が家庭に入っているのが当然とされていたが、今では女性の幹部候補生も多く、夫が家事をする家庭もある。
- そうした社会変化を受け、原著者アービンジャー・インスティチュートが初版に大幅な修正を加え、版を新たにすることを決めた。
- 大きな変更点は、幹部候補生が男女計二名に増え、それぞれの家庭の状況も多様になっていること。他にもさまざまな配慮がなされている。
- 物語の設定が変わるとともに、主題にも新たな角度から光が当てられている。
## 章立て全体像(目次より・全27章+付録)
**第1部 「箱」という名の認識の病**
| 章 | タイトル | 章内の小見出し |
| --- | --- | --- |
| 1章 | 「君たちには問題がある」 | — |
| 2章 | 自分に問題があることに気がつかない | 一生懸命なのに問題のある働き方 |
| 3章 | 「見えていない自分」に気づく | 相手を責めて守りに入るとき |
| 4章 | リーダーにとって一番大切なこと | 周りの人が「邪魔者」に見えるとき/互いに「自分が正しい」と思い込む/「チームの見方」と「リーダーの見方」 |
| 5章 | 自分の非を認めることは難しい | 見ることを拒むと悲劇が起きる |
| 6章 | 箱に入ると問題が見えなくなる | さまざまな問題の根っこにあるただ一つの原因 |
| 7章 | すべては「自分への裏切り」から始まる | — |
| 8章 | 「自分への裏切り」から生まれる正当化 | — |
| 9章 | 相手を助けたいとは思えない場合 | — |
**第2部 わたしたちを縛る嘘**
| 章 | タイトル | 章内の小見出し |
| --- | --- | --- |
| 10章 | 自分は人より上等か下等か | 慢性の自己欺瞞に気づくには |
| 11章 | 不当な扱いに対抗するには | 過去にも未来にも責任を取る |
| 12章 | 学びを実践する機会 | — |
| 13章 | 自分にとっての「自己像」 | — |
| 14章 | 気まずい相手と向き合う | — |
| 15章 | 子どもを "物" と見ている自分に気づく | — |
| 16章 | バランスのとり方 | — |
| 17章 | 人生をパフォーマンスと感じるとき | 箱に入ったリーダーは自分だけを見ている/君が君だから、雇ったんだ |
| 18章 | 守りに入っている自分に気づく | — |
| 19章 | 「わたしたちは人を責めない組織でありたい」 | 自分を正当化する必要はない |
**第3部 箱から脱出する方法**
| 章 | タイトル | 章内の小見出し |
| --- | --- | --- |
| 20章 | 失敗した部下にかけるべき言葉 | コミュニケーションの真の極意 |
| 21章 | 自己欺瞞は伝染する | "人" が必要としているものに気づく目 |
| 22章 | 敵対するために力を合わせる | 本当に悪いのは相手だけ?/口実を与えて傷つけ合う |
| 23章 | 自己正当化に固執する本当の理由 | 自己中心的な動機はすべてを無にする/自分の感情の「原因」を探る/自分を守るために衝突を避ける |
| 24章 | 箱の外で相手を的確に見る | 箱から出ると、シンプルになる |
| 25章 | 自分が変われば相手も変わる | 共謀関係を解体する |
| 26章 | 本物のリーダーシップ | 責任あるリーダーは率直である/成功する組織の秘密 |
| 27章 | 毎日オープンな姿勢でいる | — |
**その他**: おわりに——この本で取り上げられている問題について/付録 グループディスカッションガイド(自己欺瞞を考える/リーダーの仕事を考える/自分の認識を点検する/自分への裏切りを振り返る)/本書への推薦
## エピグラフ
> 「その目の暗さに、人は踏み迷う」 ── ブラック・エルク
## 登場人物紹介(原文どおり)
| 名前 | 肩書き |
| --- | --- |
| トム・コーラム | 開発部部長 |
| アナ・リヴェラ | 営業部部長 |
| テオドール・ジェファーソン | 幹部 |
| ケイト・ステナルード | 最高経営責任者 |
| ルー・ハーバート | 前最高経営責任者 |
※ 1章冒頭ではテオドール・ジェファーソンが「最高経営責任者」として紹介される場面もあるが、登場人物一覧の表記は「幹部」。物語上は現CEOがケイト・ステナルード、創業者・前CEOがルー・ハーバート。
## 部の構成
- 第1部 「箱」という名の認識の病(p11 に扉)
- 第2部 わたしたちを縛る嘘(p37 に扉)
- 第3部 箱から脱出する方法(part1 には未収録)
## キーワード
- **箱(the box)**: 自己欺瞞に陥り、思考が内向きになった状態を指すザグラム社の社内用語。
- **自己欺瞞(self-deception)**: 文字通り自分を欺くこと。認識を蝕む「病」として扱われる。
- **ザグラム社**: 物語の舞台となる企業。