# 読書欄▼企画② 図書館活用法/企画③ 企画が育つクリアファイル(part2から続く章・仮タイトル)
> **注記**: この2節はpart3の冒頭にあたり、章タイトルのページはpart2側にある。第14発〜第15発の間に位置し、「読書欄」(書評欄)を使ってネタを集める企画法の続きと推定される。章番号は未確認のため「仮」。
**中心主張**: ネタ(企画)の材料は買うものではなく、図書館から「借り倒す」ものだ。書評で引っかかった本を大量に予約し、返却前に必要部分だけをコピーして自分の企画ファイルに蓄積する。集めた断片を整理し、他人には雑然としか見えない「自分にしか分からない棚」を作ること、そしてそこにあるものを**つなげる**ことが編集であり、企画である。企画の要諦は、他人を驚かせる前に**自分を驚かせる**ことにある。
**実践指針**:
- 本を手に入れる場面では、まず最寄りの図書館に予約する。なければ隣接区・市の図書館に問い合わせ、取り寄せてもらう。
- 大都市圏に住んでいる場面では、都立図書館(東京なら港区・麻布の都立中央図書館)を使う。日本語で刊行された新刊のほとんどが手に入り、貴重書・資料・史料も豊富。館外貸し出し不可の蔵書は、自宅最寄りの図書館経由で取り寄せて精査する。
- 毎週日曜日に、書評から切り抜いた本10点を一気に予約する。実際に借りられるのは1〜2冊でも構わない。予約と返却を毎週回し続けると、常に新刊が待っている状態が作れる。
- 図書館の本を読む場面では、まず**まえがき・あとがき・目次**をゆっくり読み、書評で自分が線を引いた重要部分を探しだす。必要ないと思えばすぐ返却する。
- 必要部分だけで足りると判断した本は、そのページを**コピーして自分の企画ファイルに保存**する。
- 「これは時間をかけて読む必要がある」と判明した本は、**迷わず買う**。ライターにとって死活的・決定的・最後的に重要な作業だから。
- 買った本を読む場面では、ページを折り、線を引き、メモをし、のちに抜き書きする(→ 第21発「抜き書き帳」)。
- 集めた資料は、道具箱の三段目「クリアファイル」に整理・補充していく。数カ月で自分だけのオリジナルな棚になる。
- 企画を立てる場面では、集めた断片を整理し、並びかえ、取捨選択し、構成する。**そのつながりは自分にしか理解できない**——それでいい。それが編集だ。
- 企画が出来たかどうかは「自分が驚いたか」で判定する。自分で自分を驚かせられないものに、他人である読者が驚くわけがない。
**根拠となる事例・考え方**:
- 予算削減で図書館が本を買えなくなった今、図書館の蔵書だけをあてにするのではなく、予約・取り寄せという「使い方」で使い倒す。
- 都立中央図書館(港区・有栖川公園)は「きわめて使える」スーパー図書館。麻布まで赴いて調べ、コピーを取り、即日返却する手間を惜しまない。
- 地方在住者にとって、大都市の予約窓口は「夢のようなシステム」に見える——だからこそ都市在住者はこれを使わない手はない。
- クリアファイルの企画棚には「天皇制」の本も生物学・人類学の本も小説も漫画も並ぶ。他人の目には雑然としか映らない。
- 古代ギリシャ、デルフォイの神殿の神託「**汝自身を知れ**」。企画とは自分自身を知る作業であり、自分を知ることがもっとも難しい。
**キーワード**:
- **企画ファイル/クリアファイル(道具箱・三段目)**: 書評の切り抜き、コピーした資料を溜める物理的なファイル。頭の中でしか結びつかない本や資料を並べる、自分だけの棚。
- **抜き書き**: 買った本の重要箇所を書き写す作業(詳細は第21発)。
- **企画=自分を驚かせること**: 企画とは自分自身を知る作業であり、自分で自分を驚かせられて初めて読者が驚く。