# Essentialism — 場面別チートシート 「場面 → 行動 → 根拠(章)」の即答用リファレンス。詳細は `chapters/` を読む。 ## 断る・引き受けない | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 誘われた/頼まれた | 心から「HELL YEAH!」でなければノー | Ch9 | | 候補を絞れない | 0〜100点で採点し、90点未満は自動的に0点として却下(90 Percent Rule) | Ch9 | | 選考・採用 | 最低基準3つ+理想(極端)基準3つを書き出す。最低基準を欠けば即NO、満たしても極端基準の2/3を欠けばNO | Ch9 | | 断るのが気まずい | **決定と関係性を切り分ける**。断るのは相手の拒絶ではない | Ch11 | | 直接ノーと言いにくい | ①数秒黙る ②「今は無理だが落ち着いたら」 ③「予定を確認して折り返す」 ④自動返信 ⑤「Yes、では何を後回しに?」 ⑥ユーモア ⑦「XはできないがYはできる」 ⑧適任者を紹介 | Ch11 | | **上司に断れない** | 断らず「Yes、ではどれを後回しにしますか」とトレードオフを突き返す | Ch11 | | 同じ人から繰り返し頼まれる | 都度断るのをやめ、**事前に境界線(dealbreakers)を引く** | Ch14 | | 例外を作りそう | 一度崩すと砂の城のように連鎖して崩れる。例外を作らない | Ch14 | | 迷って即答しそう | 返事の前に**5秒黙る**(Pause Before You Speak) | Ch12 | ## やめる・手放す | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 投資し続けて損が膨らむ | 「いくら注ぎ込んだか」でなく「**今初めて出会ったら、どれだけ投資したいか**」を問う | Ch12 | | 手放せない所有物・案件 | 保有効果を疑う。「所有していなければ、いくら払って手に入れるか」 | Ch12 | | 無駄にしたくなくて撤退できない | 「浪費を避けたい」本能がむしろ浪費を拡大していないか点検 | Ch12 | | 本当に必要か分からない業務 | **こっそり数週間止めて、誰か困るか観察する**(Reverse Pilot) | Ch12 | | 既存の慣習を疑いたい | ゼロベースで「今日ゼロから選ぶなら何を選ぶか」 | Ch12 | | 何かを追加したい | **1つ足すなら1つ削る**を新ルールにする | Ch13 | | 他人の問題を抱え込んでいる | 引き受けることは助けではなく、本人の解決力を奪う(enabling) | Ch14 | ## 決める・方向づける | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 「やらなきゃ」と思った | 「私は〜を**選ぶ**」に言い換える | Ch2 | | 「両方やる」が頭をよぎった | 立ち止まり、**どちらか1つを選ぶ**。「どちらの問題を引き受けたいか」 | Ch4 | | 価値観・優先順位を作る | 誰も反対しない抽象語(情熱・革新)を並べない。**対立したときどちらを取るか**を明示 | Ch1, Ch4 | | 戦略が中途半端 | 競合の戦略を部分的に真似る straddling(股裂き)を避ける | Ch4 | | チームの目的を定める | **Essential Intent**(具体的かつ鼓舞的)にする。ビジョンでも四半期目標でもない | Ch10 | | 目標が機能しているか確認 | 「**どうなったら達成したと分かるか**」に一言で答えられるか | Ch10 | | 会議に入る前 | 「このミーティングで達成したい**1つ**のことは何か」 | Ch10, 21-Day #10 | | 会議が発散した | 「私たちは何の問いに答えようとしているのか」と戻す | Ch6 | | 自分の方向性を探す | 漠然と探さない。「何に情熱があるか」「何が才能を活かすか」「世界の何のニーズか」の3問に絞る | Ch9 | ## 考える・見極める | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 考える時間がない | 空白のブロックをカレンダーに複数入れる。Jeff Weiner は毎日最大2時間 | Ch5 | | 大きな仕事に集中したい | メール・電話を完全遮断する**モンクモード**の時間帯を作る | Ch5 | | 定期的に立ち止まりたい | **Think Week**(Bill Gates、年2回1週間隔離)/個人版・四半期オフサイト | Ch5, 21-Day #5 | | 情報が多すぎる | ジャーナリストのように「**リード**(要点)」を最初に掴む | Ch6 | | 判断が鈍っている | 睡眠不足は血中アルコール0.1%相当の判断力低下。**寝る**のが最優先の意思決定 | Ch8 | | 創造性が出ない | 意図的に遊び的・非効率な活動を入れる。ストレスは海馬の働きを下げる | Ch7 | | 現場のことが分からない | 机上の推測をやめ、**フィールドに出て一次情報**を取る | Ch6 | | 会話・取材で | 声の大きい人でなく「**語られていないこと**」を聞く | Ch6 | | 記録を続けたい | 日記は「書きたい量より少なく書く」ことで継続させる。1日1文でよい | Ch6, 21-Day #6 | ## 実行する・進める | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 見積もりが常に甘い | **一律50%のバッファを上乗せ**する(planning fallacy 対策) | Ch15 | | 予期せぬ事態に振り回される | カレンダーに毎日30分×4の「予約」を入れ、バッファ時間にする | Ch15, 21-Day #15 | | 重要な挑戦の前 | 最悪ケースを洗い出し過剰に準備する(Amundsen方式)。ベストケース前提(Scott方式)は破滅する | Ch15 | | プロジェクトが進まない | 全部を潰そうとせず、**「これを取り除けば他の障害も消える」ボトルネックを1つ**特定する | Ch16 | | 完璧主義で止まっている | 目的が「完了」なら "Done is better than perfect" に置き換える | Ch16 | | 他部署・他者が詰まっている | 催促でなく「**何があなたの障害か、私に何ができるか**」と尋ねる | Ch16 | | 大きなことに着手できない | **Minimal Viable Progress** —「今すぐできる最小の一歩は何か」 | Ch17 | | 締切が数ヶ月先 | late and big でなく **early and small**。今日10分だけ手をつける | Ch17 | | モチベーションが続かない | 進捗を可視化し、小さな達成を称賛する | Ch17 | | 人を動かしたい | 悪い行動を罰するより**良い行動を捕まえて認める**(Positive Tickets、再犯65%→8%) | Ch17 | | 意志力で毎回乗り切っている | ルーティン化し、脳が自動運転できる状態にする | Ch18 | | 悪い習慣をやめたい | 行動でなく**cue(引き金)を書き換える**。同じcueに本質的な新行動を結ぶ | Ch18 | | 新習慣を始めたい | 既存の確立した習慣に**ひもづけて**トリガーにする | Ch18 | | 難タスクを後回しにする | **朝一番に最も難しいことをやる**ルーティンを固定 | Ch18 | | ルーティンが単調 | 曜日ごとにテーマを割り当てる(Jack Dorsey方式)。変更は**一度に1つだけ** | Ch18 | ## 集中する・切り替える | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 圧倒されて手が止まる | 深呼吸して「**今この瞬間、何が最も重要か**」だけを問う(WIN) | Ch19 | | 頭の中が渋滞 | 紙に全部書き出す。「今夜安眠するには何が必要か」で絞る | Ch19 | | 気が散る | マルチタスク(皿洗い+ラジオ)は問題ない。**マルチフォーカス**(会話中にスマホ)が問題 | Ch19 | | 仕事から家庭へ切り替える | 玄関前で一度止まり、目を閉じ、深呼吸1回して前の懸案を手放す(the pause that refreshes) | Ch19 | ## チーム・リーダーシップ | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 急いで人を採りたい | 妥協した1人が**Bozoエクスプロージョン**を招く。時間がかかっても資質のない人材は外す | Appendix | | チームがバラバラ | Pattern 1(政治ゲーム)/Pattern 2(良い活動だが積み上がらない)を点検。原因は能力でなく**目的の曖昧さ** | Ch10, Appendix | | 権限委譲したい | 役割と評価基準を**極端なまでに明確**にする。曖昧な役割は「忙しく見せる」行動を生む | Appendix | | 伝わらない | 適切な情報を・適切な人に・適切なタイミングで。**退屈なほど同じメッセージを繰り返す** | Appendix | | メンバーが動かない | フォローアップの習慣がないと「サボっても咎められない」と学習される | Appendix | | 共同作業を始める | 開始時に**社会契約**として、互いの優先事項と引き受けない範囲を合意する | Ch14 | | チームに導入したい | 読書会形式で一緒に読み、本質を語る**共通言語**を作る | 21-Day #21 | ## 生き方 | 場面 | 行動 | 章 | |---|---|---| | 無力感がある | 学習性無力感を疑う。努力が結果に結びつく**小さな成功体験**を設計する | Ch2 | | 進路で板挟み | 「両方何とかする」を探さず、紙に「**一つだけやるなら何か**」を書く | Ch2 | | 主従が入れ替わっている | 「自分の**主(major)は何で、従(minor)は何か**」を問う | Ch20 | | 大きな岐路 | 「**何が本質的か。それ以外を捨てる**」とだけ問う | Ch20 | | 何から始めるか分からない | **21-Day Challenge** を Day 1 から。まずアカウンタビリティ・パートナーを見つける | 21-Day |